他の人の立場になる

このあいだ飯田橋ギンレイホールにて、映画『最愛の子』(中国)を観た際、その中で印象に残った台詞の一言が、「この国では他の人の立場になって考えるということが、不足している」。
映画は、中国での幼児誘拐の実態にもとづいたもので、
長年にわたる苦労の末、辺境値の農家で育てられていた子どもを見つけ出し奪還するまでが描かれている。
そこには他人の立場なんて考える余地なし、守るべぎは我のことのみ。

他の人の立場になるということの、土台にはこころの余裕が必要だと思う。
こころに余裕がないとき、自分を守ることで手いっぱいだったりする。

本日未明、相模原市の障害者の施設での殺人事件があったとのニュース。
重度障害者は安楽死させた方がいいという思いにつっぱしった、それを正しいと思えた
何かがこの施設での、仕事を通してあったのかもしれない。

卑劣でゆるせない事件というひとことでは
すまされない、ワケが何なのか。
気にかかる。