映画『沖縄スパイ作戦史』を観た/とんかつ茶漬け

先日、東中野ポレポレ座にて、映画『沖縄スパイ戦史』を観た。陸軍中野学校出身のエリート将校たちが任務を遂げるために、島民たちを利用して行なった裏の作戦。10代の少年たちを護郷隊として育成して、戦わせた。少年であるということで敵を油断させ行なわれた捕虜になった時の敵兵殺傷やスパイ行為、負傷した仲間を殺すことも少年たちはやらされたという。
また、波照間島では、住民が西表島への強制移住が行なわれた。古くからマラリアの有病地帯である西表島。移住後、島民の1/3にあたる500人が亡くなったそうだ。この強制移住をさせたのも、陸軍中野学校卒の工作員、山下虎雄(偽名)。
強制移住の際には、家畜も殺すように命令され、その肉は軍に提供された。

エリート官僚が平気でウソの上塗りをする、エリート学生が、オウム真理教にのめって殺人をおかす、
自分の所属する組織の規範を絶対と信じ、行動していく人間のありようが、共通してあるように思う。
そこには、職責をはたすことで自分が認められるという欲もある。
このあいだテレビで米国の原爆開発、広島、長崎への投下へいたる道筋をとりあげた番組を観たが
事前予告の提案に対し、予告することで投下することが不要になることを思って、予告なしの実際投下することにこだわる、
成果を誇示することにこだわった科学者が描かれていた。これもしかりと思った。

歴史を知ることは、これからの行動のヒントを得るためなんだとも思う。ただ知るだけでなく
同じ失敗をなるべくしなくようには、どうしたらいいかを、歴史のなかから知りたいと思う。

そういったことで、これから学校で学ぶことのなかった現代史を自分なりに自由勉強していこうかなと、
思っています。まずは、どういった理由で太平洋戦争になってしまったのかという素朴な疑問から
追求していこうかと思ってます。


 大泉学園近くで食べた
とんかつ茶漬け。580円と安いし、おいしかった。

映画『日本と再生』を観た

渋谷のユーロスペースにて、先日『日本と再生』を観た。世界は再生エネルギーへと舵をきっているのに、日本はすでにそれに遅れをとっているぞと。再生エネルギーを取り入れている国、地域のやり方を、堅苦しくなく、明るく語っているのが印象的だった。
原子力は、ともかく「やっかいだ」。金はかかるし、始末もできず。
原子力発電にたよってきたこの半世紀がもたらした今の状況は、それまで生きてきた世代の責任でもあると思う。
オイルショック以降、資源のない国のたよれるエネルギー源と野方図に原発を建設し続け、それを容認し、批判することすらせず、恩恵を受け続け、高度成長に、バブル景気だと浮かれてきた。地球温暖化の切り札にと原子力なんてこともいっていたこともそれほど昔ではない。
なんだかなあ、空気がそうしたのか、無関心がそうしたのか。

さて、話を変えて、豊洲移転の問題だ。昼間中継でみてしまった。

「都庁に3、4日しか来ていないというけど、それ以外は私は街を歩いていました。渋谷を歩いて、危険なドラッグがやりとりされていることをしって、その対策をしました」

「自分の興味があることをやるのは、政治をするものとしては当然でしょ」(「興味のないことは、ほかの人に丸投げだったんじゃないですか」との質問に対して)

はあ〜、である。呆れた。
国政に復帰するとかいって途中で知事職を投げ出して、ムダな選挙をさせた人である。

ぼやき川柳を一句やってみました。

豊洲へと移れと急かす、舵野かな。

他の人の立場になる

このあいだ飯田橋ギンレイホールにて、映画『最愛の子』(中国)を観た際、その中で印象に残った台詞の一言が、「この国では他の人の立場になって考えるということが、不足している」。
映画は、中国での幼児誘拐の実態にもとづいたもので、
長年にわたる苦労の末、辺境値の農家で育てられていた子どもを見つけ出し奪還するまでが描かれている。
そこには他人の立場なんて考える余地なし、守るべぎは我のことのみ。

他の人の立場になるということの、土台にはこころの余裕が必要だと思う。
こころに余裕がないとき、自分を守ることで手いっぱいだったりする。

本日未明、相模原市の障害者の施設での殺人事件があったとのニュース。
重度障害者は安楽死させた方がいいという思いにつっぱしった、それを正しいと思えた
何かがこの施設での、仕事を通してあったのかもしれない。

卑劣でゆるせない事件というひとことでは
すまされない、ワケが何なのか。
気にかかる。

ウディ・アレン映画2本立てで観てきました

早稲田松竹にて。映画の日ということで2本立800円。しかもウディ・アレン。コレハミニイカナケレバ。
日曜ということもあってか、満席とまではいきませんが、夕方の回で、9割くらいは入っていました。
「ローマでアモーレ」と「恋のロンドン狂想曲」というもの。アモーレ〜の方には、イタリアの曲では唯一私が知っている、「ボラーレ」、恋の〜の方には、これもおなじみの「星に願いを」。どちらも好きな曲でもあって、のっけからいい気分に。
「ローマでアモーレ」には、ウディ・アレンがオペラの演出家として出ています。
2本の映画の中に出てくるのは様々男女の姿。遠慮ない言葉の応酬、セクシーな女性とのからみ、精神分析や前世の姿、あの世との交信など、ウディ・アレンならではの味付けがたっぷり。みんなひっくるめて、恋のロンドンの中に台詞として出てきますが、「人生は無意味な空騒ぎ」だよなあと。しなければどうってことにもならないのに、1歩前進しようと、いろいろと悩んだり、争ったり。どちらも、なんか消化よしの後味よろしい映画でした。私には。近くのおじさんは寝ちゃっていたけど。


天気よし、紅葉よし。お散歩日和の1日でした。

東京スカイツリーに行ってきました

浅草の浅草寺の雷門。
ここから1.2kmという標識を見て、これは歩いて行ってみようと東へ。


まずは、雷門から東に歩いてすぐに見えてくる、
金色のモニュメントののったアサヒビル、「スーパードライスペース」。
4Fはアサヒ・アートスペースとなっていて
イベントがある時は入ることができるそうだ。隣の本社ビル最上階にレストランあり。


吾妻橋通りからみたスカイツリー。下のカップ型のところが天望デッキ。その上の方リングが天望回廊


天望デッキから見る夕暮れ。右に富士山、左に東京タワー。


上の方の天望回廊からの夜景。右下に見える円形の部分は、100m下の天望デッキ。


左下にアサヒビル、右の方に浅草浅草寺五重塔花やしきなどが見てとれる。


ガラス床から真下をのぞけるスペースもある。


平日だったこともあって、当日券も15分待ちで買えて、人も少なくって、夜景満喫。
入場料2000円に天望回廊のチケット1000円でしたが、高いと思っていたのが、
これだけ夜景見られるなら満足、プラス1000円にも納得。その価値十分です。
よく、このようなものを造ってくれたものだと、ありがたく感じられてしまうほどでした。

紅葉まっさかりの中、咲く皇帝ダリア



小金井公園は、あちらこちらで、紅葉を撮影する人の姿を観ました。

そんな中、通りがかりのご婦人に教えていただいたのが「皇帝ダリア」
なんと背が高ーい。3mくらいかな。茎なんて竹みたいでした。ピンクが青空に映えます。

映画「ペコロスの母に会いに行く」を観ました

吉祥寺バウスシアターにて。老いて、子どもに戻っていくような感じ、それが認知症だとすれば、そうそう悪いことでもない。なんて、思えてしまうほんわかした映画でした。認知症の老人から日々飛び出してくる無邪気さ、不遠慮さ、依存心、感情の起伏、突拍子ない言動などなど、老いていく苦痛をそうしたことで和らげてくれているのかな。つきあっている周りもそうした姿に、驚かされたり、ショックを受けたり、慌てたり、困ったり。
そんな日常を面白く感じて、これはネタになるなんて思ったか、漫画にして自主出版したところ、それが元で、こうして全国公開の映画にまでなってしまったというもの。
施設の部屋を訪ねてきた息子を侵入者だと思い込み騒ぎだす母、帽子をとってハゲ頭をなぜて、はじめて息子と分かるなんて、まさに漫画の世界です。同じくハゲの息子でカツラ姿の役が竹中直人さん。主役の母役は赤木春恵さん。原田貴和子さん、知世さんが姉妹で出演もしています。
車はホンダ、入所する福祉施設ツクモが看板バッチリ出て、協力。長崎市の華やかな「ランタン祭り」がハイライトシーンとなり、長崎へどうぞお越しををという気持ちも大いに入り混ぜられております。
ホロリとするところがふりかけ程度に、観る方が暗い気持ちにはあまりならないであろう感じがする映画でした。

DATA 「ペコロスの母に会いに行く」主演 岩松了 赤木春恵 監督 森崎 東 (2013年 113分)


いだたきものの柿。ゴロゴロと渡されました。もっと持ってけって感じでしたもんね。
柿の木のある家はいいなあ。カラスがとりに来るのはご免だけど。