「ワシントンハイツ」を読みつつ

ワシントンハイツとは、戦後、マッカーサー率いる連合国軍最高指令官総司令部(GHQ)がいた時代に明治神宮の西につくられた占領軍のための住宅地だ。オリンピックの時は選手村となった。現在の代々木公園、NHK、国立代々木競技場は、はその跡地を利用してつくられたのだ。学校の歴史の授業で、なぜ古代からはじめて、時代を追って教えていって、最後の昭和が尻切れとんぼのように中途半端にしか教えてもらえないのか。それは、あまり教えたくないことがいろいろあったからだ。と思っておりました。この本を読むとやっぱりなあと思います。また、なんで、アメリカは今も沖縄にたくさんの基地をもって、しかも日本がかなり経済的に負担をしているのか、今もある従属的な姿勢は戦後のこの占領時代(7年もあったんだ!そんなことすら学校では教えてなかった。今はどうなんだろう。)に刷り込まれてしまったんだなあ。本日、震災から半年。同時多発テロから10年。テロとの戦争を即座に支持した小泉内閣をやり過ごしたことと、原発の危険性に目をつぶって、容認してきたことを国民として恥じる日なんだ。
「ワシントンハイツ」 GHQが東京に刻んだ戦後 
秋尾沙戸子 新潮文庫
ジャニーズ事務所の成り立ちもわかります。