アウンサンスーチーさんの映画を観ました

タイトルは『The Lady』。アウンサンスーチーさんについては、ビルマ建国の父、アウンサン将軍を父とし、民主化運動のリーダー、長年の自宅軟禁、ノーベル平和賞の受賞、日本へ留学していたこともあるというくらいの認識でした。軍事政権は、なぜアウンサンスーチーを自宅軟禁というかたちで生かしたのか。父と同じように殉死させることはできないと。また、それは将軍がたよりにするまじない師の予言に従ってのことだったのだとか。長年の自宅軟禁の間に、イギリスの大学の教授であった夫マイケルは53歳で亡くなる。生前マイケルは、民主化運動に身をささげた妻の身を案じ、世界の注目を集めることが妻の身の安全につながると、ノーベル平和賞への推薦をはたらきかける。平和賞授賞式には、自宅軟禁中の妻にかわり、夫と2人の息子が壇上に。ノーベル平和賞受賞から後に、夫の危篤を知りながらも、イギリスには帰れないまま死別。出国したら再入国は許されない。それはこれまでの苦難を長年にわたり共に耐えてきてくれた夫とめざす国の民主化という志を断念することとなると。
ともかく、アウンサンスーチーさんを演じた、ミシェル・ヨーが凛として美しい。まさに彼女そのものという感じで、映画中、米『TIME』の表紙に実際のアウンサンスーチーさんが載る号が一瞬出てくるのですが、何の違和感もなく前後にとけ込んでいて、演じる彼女がアウンサンスーチーさんであると錯覚するほどでした。