江戸で上方落語を聴く会に行ってきました

7月の最終土曜日、お江戸日本橋亭にて。10年以上前から、桂九雀さんと桂坊枝さんの2人にもうひとりが加わって行なわれている会です。もうひとりは今回、故桂枝雀さんの長男、前田一知さんということで、このお顔をみたいという好奇心でもって久しぶりに行ってきました。前座で一席されたのは、字を読めない喜八が、大家さんに書いてもらった「本町の平林さんへお届け」ことづけを巡って右往左往するというお話でした。前田一知さんは、40歳ということで、髪の毛はまだおありでしたが、目のくばり方、口のあたりやら、お父さんに似ておられました。2年ほど前から落語をはじめたそうで、そのワケは「私があの人(お父さんのことですかね)のファンになってしまったからです」といっておられました。本名でやっているのは、プロではないんでということでしたが。桂坊枝さんが「青菜」と「住吉駕篭」、九雀さんが「淀の鯉」(米朝師匠が60年前に書いた落語だそうです)「厩火事」の2席ずつ。淀の鯉は、鯉の台詞のあるという思わぬ展開。2人で最初にいろいろおしゃべりをする時にでる、上方落語の裏話(文枝襲名のことやら)も楽しみな会です。