松本てくてく歩き

ほぼ日刊イトイ新聞で知った、木工作家三谷龍二さんの松本のショップ&ギャラリーが、週末の金土の2日間開いているので、日帰りで松本行きを決行。駅に降りると、草間彌生のポスターが目に飛び込んできて、まずは松本市美術館をめざし、駅からてくてく歩きをスタート。

まずは、珈琲アベという渋い雰囲気のお店で朝食。モーニングメニューにはフォカッチャ、ナン、ゆで卵、ポテトサラダなど、いずれも50円か100円のものがいろいろ。珈琲350円と、バタートースト50円とオムレツ100円を選びオーダー。メニューには「街に緑を、珈琲に心を」珈琲のソーサーにも「水ばかり飲んでコーヒーを飲まないないて人生に生きがいがあるだろうか、疲れをいやす一時に悪魔のように黒く、恋のように甘いコーヒーを!」の文言。なんとも奮ってます。松本って文学的志向の土地柄なのかと思わせるようなお店。内装もヨーロピアンな感じですが、店内は広くてゆっくりできる雰囲気です。

駅前通りをしばらく行く間にもアンティーク時計のお店やら、昔ながらの平台がある書店、画材店、マクロビのお店など、いろいろ目を惹くお店がいろいろありました。



まつもと市民芸術館屋上3階のガーデンからの眺めです。
ところで松本市は「健康寿命延伸都市」だそう。ステッカーがここのエレベーターに。


さて、赤の水玉に赤の髪がトレードマーク、ハイパワーな雰囲気の草間彌生さんは、松本生まれ。ということで、市内を走っているバスも何と!


こんなんでした。


今回の展示、圧倒されるほどの作品の数々。お腹がいっぱいというくらい観ました。
御年82くらいだっと思いますが、代名詞ともいえる水玉は5歳くらいから絵に描くようになり、小さい時に幻覚を見る中に、母の顔に水玉が浮かんでくるということもあったそうです。原始的な絵画を思わせるような水玉など繰り返しの作風になにか不安とか恐怖など精神的な影響があるのかも。
「死への恐怖と戦いながら」「絵を描いていなかったら自殺している」とかネガティブなことを言葉にしながらも、映像の中で自ら語っていらっしゃいましたが「私って天才。

ピカソなんかよりも世界でトップになりたいのよね」と。この欲こそパワーなり。

お昼のおそばを食べた後、国宝 松本城にも行ってみました。


天守閣の矢狭間から(鉄砲用の鉄砲狭間は正方形)。さすが国宝、親子連れや外国人観光客でおおにぎわいでした。


お城の近くには、観光向けに城下町風の通りがいくつかあり、城下町の雰囲気を味わえます。


こちらが三谷龍二さんのお店。くすりやさんを改装したのだとか。

DATA 松本市大手2-4-37 TEL 0263-88-6210 金土11:00〜18:00


レトロモダンな雰囲気のお店。

個々のお店がちゃんと主張している感じで、
古い建物が数多く残っているのも、城下町松本の誇り。周囲の山並みも彩りとなり、歩くに魅力的なところだと思いました。ひとつ魅力を感じる街っていうのは
古いものが残っていて、緑があって、歩く人が優先されているもんなんですね。