普天間と日米安保のことを考えてみた

NHKで「日米安保を考える」というテーマで討論番組があり、それを観た後、GS幻冬舎新書の「平成経済二十年史」紺谷典子著を読み、つくづく、軍事面も経済面もアメリカからのさまざまな圧力によって日本は動かされてきたんだと思いました。
普天間基地移転の問題もこのところいろいろ取り上げられきたものの、それまでを理解していないので、もう少し自分なりにわかってみたいと思って、東中野ポレポレ座で上映中の「マリーンズゴーホーム」というドキュメンタリー映画を観に行ってみました。
自分たちの身体をはって、ボーリング調査を阻止している人たちの姿。それもせいぜい数十人という人数で。観ていて痛々しくて。
キャンプシュワブを含む沖縄の基地から2200名ほどの海兵隊員がアフガンやイラクに派兵されそのうち50人ほどがなくなっているそう。
映画中で「戦争に加担している、加害者になっていることがつらい」
海兵隊には、経済的に底辺の人が多いことも知っている。自分の知っている人間が沖縄戦で殺されてきたことを思うと、怒りを超えて憎悪しかない。爆弾を身体にまいてキャンプ地の中で自爆したいくらい、自分の中の暴力性と戦っている状態」という言葉も胸に刺さりました。

映画は基地問題に異を唱え、戦い続けている人を、北海道の東部、矢臼別、韓国の梅香里(メヒョンン二)と沖縄の辺古野と追う。
その中で、韓国の梅香里では、長い反対運動の末、射爆場の閉鎖と損害賠償を勝ち取ったというのには、驚き。韓国の政府が未来にわたる損害を認め、未来にわたる賠償を米国にかわり韓国が払い続けるという選択をしなかったからとのことでした。

今の鳩山政権ができたことで、沖縄の雰囲気が基地に関わりが深い人も含め、今、それまであきらめのムードだったのが、変わってきていると、上映後のトークで、監督らが話をしてくれました。

テレビの討論番組でも、基地の恩恵を受けている人は基地を受け入れてもいいというし、中国の軍事費の増大とか、北朝鮮の脅威をいって、日本はアメリカに守ってもらわなければならないという人もいるし、自前で軍隊を整えるよりアメリカに守ってもらうほうがコスト的にもいいという人もいたり。でも映像で、基地の上を飛ぶ飛行機の轟音や爆撃訓練の音や、韓国梅香里では、沖に浮かぶ島3つのうち、2つが爆撃訓練で消滅したという。ヘリからまるで、溶接するときの火花を観るような勢いで標的の島に弾薬を打ち込むすさまじい映像など、こんなことをやり続けるアメリカって何様なのか。戦いを強いて、戦いでもうけて、戦いで雇用対策をして、おまけに
映画までつくってもうけて。アメリカの戦争になんでここまで協力しているアホらしさ。お金を莫大に使って、新しい基地をつくってあげて、アメリカの軍事再編なんていっても、表向きは民主主義を守るためといっているけど、ようは国益のため。じゃあ逆に日本の国益って?

人参。伸び悩みました。表面に苦悩の色が。
揚げたら、これが甘くてカボチャみたいでした。